2004.3.5 東京駅 Break Station Live (vol.3)

2004年3月5日(金)Break station live

3度目のBreak Station Live。
金曜日の19:00スタートということもあってか
たくさんの人がMAYUKOの歌声に足を止め聞き入ってくれました。

〈ライブレポート〉

東京駅。世界でも有数の乗降客数を誇るその駅の一角で行われる
Break Station LIVEも今回が三回目。
金曜日の午後7時という時間もあり、お客さんの多くはおそらく会社帰り
であろうサラリーマンの方々。
もちろんMAYUKOの存在もそこでライブが行われる事も知らず、
「偶然」そこを通りかかった人がほとんどです。

それでも時間が経つに連れ足を停める人は増え続け、ただ留まる
のではなく純粋にMAYUKOの音楽をその場で聴いていたい人達で
ステージの前は溢れかえっていました。
中には東北新幹線に乗る前の時間を割いて頂いた方も数名いらっしゃった
ようで、いずれにしても毎回たくさんの方が自分の意志でMAYUKOを
観続ける事を選んで頂いている事に感動させられると共に、歌の持つ力
というものを改めて再認識させられます。

セットリスト
1.振り返らないで
2.赤いスカート
3.幸せに・・なろうね
4.決意
5.必ずまた会える
6.ねがい

今回の選曲は様々な人の想いが交錯する東京駅という場所に相応しく、
誰もが通ったであろう、もしくは今経験してるかも知れない出会いや
別れや旅立ち、そこから生まれる幸せな気持ちやつらい気持ち、
弱さや強さなど色々な気持ちを歌い上げたものになりました。

聴いているお客さんも目をつぶり楽曲に身を委ねるというよりは、
MAYUKOの口から紡がれる歌詞の一つ一つを確実に受け取ろうとする
がごとく、ステージ上のMAYUKOの姿をしっかり目を開いて焼きつけて
いる方が多く見受けられました。

また、MAYUKOもそんなお客さん一人一人に歌が伝わる様、そして
一人一人がどんな受け取り方をしているか確認する様に、全員の姿を
真っすぐにみつめながら演奏する。
そこには一対多ではなく一対一の集合体が出来上がり、聴いて頂いた方
全てがMAYUKOの歌だけではなく、想い、伝えたい事を受け取って頂けた
のではないかと思います。

全ての曲が終わった後に会場全体から沸き上がった暖かく力強い拍手は、
心の動きが両手に伝わって自然と起きた、何かを受け取った事に対する
最高の返事だと感じました。

あの日あの場所にいた事自体は「偶然」かも知れない。でも確かに
そこでLIVEが行われ、何かを感じ最後まで観ていった多くの方がいるのは
紛れもない事実。
「偶然」がなければ生まれるはずもなかったいくつもの「出会い」に感謝し
再会を願うと共に、一人一人が持ち帰ったものがその人自身の何らかの
糧になり、あの場にいなかった人にまたいい形で伝わる事が出来れば
そんなに素晴らしい事はありません。

あの日の30分が「偶然」ではなく「必然」且つ「必要」だったと嬉しい書き込み
をして下さった方の言葉がとても印象的でした。

また次のBreak Station LIVEや通常LIVEの時も、再びの「出会い」はもちろん
の事、MAYUKO、そしてMAYUKOの歌と新しい「出会い」をしてくれる方が
一人でも多く現れる事を願い、その時を楽しみに待とうと思います。

(text by イケP)