2005.7.27 赤坂 グラフィティ

 

MAYUKO ACOUSTIC LIVE vol.42 2005年7月27日(水)

 台風一過。見上げた先にどこまでも広がる蒼空。記念すべきMAYUKOさん初のミニアル
 バム『蒼空』発売から始まったこの7月を締めるにふさわしい日に、赤坂グラフティ
 でおこなわれたこの日のライブ。
 
 MAYUKOさんはトップバッターとして登場すると、まずは『聞こえるよ』を披露。
 そしてあいさつのMCに引き続きアルバムのタイトルチューンでもある『蒼空』と、ま
 ずは弾き語りで2曲。『蒼空』の「本当の愛なら 求めなくても 感じられる」とい
 う言葉にこめられた意味にハッとさせられたり。逆に言うなら「求めなくても 感じ
 られる」愛に包まれている幸せ。それは恋人だったり、家族だったり、友人だった
 り。いろいろな形の愛を感じられていることの大切さについて思ったりしながら
 MAYUKOさんの声に身を委ねていきました。
 
 ここからはさりげなくメンバー3人が登場してのバンドスタイルに。
 同じく『蒼空』から『I'm happy when you're happy』、『thank you for..』へ。
 6月の曼荼羅のライブから披露されたこのMAYUKOバンド。まだ結成して間もないことも
 忘れさせるほどにその味わいは回を重ねるごとに深まっていきます。
 とくに『thank you for..』ではそのリズム、音の奥行きでそれを体感。
 弾き語りアーティストとはまた違った楽しさを見ることができました。
 
 そして『thank you for..』の終わりとともに会場から沸き上がった拍手を手拍子に
 変え、そのまま『テスト』へなだれ込む。短い中にも楽しさの詰まったこの曲の雰囲
 気そのままに再びMCへ。MCをはさんで次に紹介されたのはMAYUKOさんのもうひとつの
 顔・ゆうまおとして歌っている希少な曲『思い出が欲しかった』。ライブでは初披露
 というこの曲が持つ夏な空気が合うと思ってと語りながら演奏に。これまた普段
 のMAYUKOさんとはまたひとつ違った可愛らしい面が前へ出た感じの1曲でした。
 
 それから最後に『信号が青に変わって』。気がつくと横にいるはずのあの人はいない
 という、切ない1曲。曲の中で「あの曲」と書かれている『蒼空』のフレーズを内包
 するようなこの曲。これを最後に持ってきたことに『蒼空』を発売したこの記念すべ
 き2005年7月という月が象徴されているかのように感じました。
 
 そして今夜はまだこれで終わりません。イベントの最後に今日の出演者である石原千
 宝美さん、モアベターズのお二人とともに4人でのスペシャルセッション。石原千宝
 美さんのメインボーカルでユーミンの『あの日に帰りたい』とMAYUKOさんのメイン
 ボーカルでGAOの『サヨナラ』。『サヨナラ』の前にはMAYUKOさんが学生時代にGAOさ
 んに影響されて髪を短くしてたことなどのエピソードを披露。一夜限りのスペシャル
 な組み合わせでこの日のイベントは幕を閉じました。
 
 レコ発ライブ、フリークルーズ追加公演、久々のBreak Station Live、そして今夜の
 赤坂グラフティ。怒涛のように駆け抜けた記念すべきこの一ヶ月。その締めくくりで
 ある今宵のライブがMAYUKOさんにとって大事な一夜になることを切に願ってやみませ
 ん。
 
 (text by ちゃい)
 
【セットリスト】
 1.聞こえるよ
 2.蒼空
 3.I'm happy when you're happy
 4.thank you for..
 5.テスト
 6.思い出が欲しかった
 7.信号が青に変わって
 **スペシャルセッション**
 1.あの日に帰りたい
 2.サヨナラ