2004.10.9 東京駅 Break Station Live (vol.6)

 

2004年10月9日(土)Break station live vol.6

〈ライブレポート-1〉

今日は台風22号が上陸している中、東京駅構内でライブが行なわれた。

電車は止まり、近くの新幹線乗り場付近で
座り込んでいる人の姿がとても目立った。

そんな天候わざわざ見にきていた方や
通りすがりの方がMAYUKOのライブに足を止め、
静かに30分を過ごした。

ずっと待たされている方の疲れやイライラから
少しでも解放されたい思いがこれだけの人の集まりになり、
まさにここは人間台風のようにMAYUKOさんに視線を送っていた。
けどその視線は静かにキャッチボールをしているように感じた。

そんな台風の目・MAYUKOさんは
外側にとりまく雲をなだめるかのように、
いつも通り一つ一つ大切にメッセージを発信し、
多くの聴衆をホッとさせていた。

そしてその優しい人間台風の目は周囲の人々の疲れを癒しに変換し、
その台風は30分後静かにその場から消え去っていった。
歌とメロディーをみなの心の中へ残して・・。

学生からご年配の方までいろいろな人がこの場に集まっていた。
東京駅のイヤな思い出の中に、このライブの記憶が
暖かく胸の内に少しでも灯されていたとしたら、
MAYUKOさんにとってこんなにも嬉しいことはないだろうと思う。

ストリートライブの良さは偶然出会った素直な喜び、
偶然に道端で見つけた綺麗な一輪の花のようなものである。

今日のMAYUKOさんはすごく優しい変わった台風でした。

いつかまた台風が来るたびにこの日の記憶が蘇ってくることでしょう。
素敵な歌をいつもありがとう。

(text by かっC♪)



〈ライブレポート-2〉

 10月9日
 今日は台風の影響で人足が気になる中、ライブは幕を開けました。
 
 「みなさんこんばんわ、
  弾き語りアーティストMAYUKOです」
 そういってMAYUKOさんは、いつもの笑顔で
 僕らを暖かく迎え入れてくれました。
 
 1曲目 君のハンカチ
 台風の雨風から開放されるように、しっとりとした歌声に
 包み込むような旋律で、みんなの冷えた心をあたためてくれました。
 
 2曲目 音楽室
 伴奏の中に、さみしくもあり、それでいて透き通る歌声が
 いつまでも脳裏に浮かび上がる一曲。
 目を閉じればそこにMAYUKOワールドが広がってゆきます。
 
 ~MC~
 改めまして、こんばんわ。
 弾き語りアーティストのMAYUKOです。
 今回でブレークステーションライブ6回目。
 毎回、新鮮な気持ちで歌わせていただいております。
 今日は、この台風の中、お足元の悪い中お集まり
 いただきましてありがとうございます。
 
 ・・と集まっていただいた皆様にいつも
 感謝の気持ちを忘れないMAYUKOさん。
 そのひとつひとつの心配りからも、MAYUKOさんの人柄や、
 音楽性が現れていることでしょう。
 
 そして、失恋の曲へ
 
 3曲目 美しい悪夢
 恋と呼ぶにはあまりに深くて、愛と呼ぶにはあまりに美しい…
 
 この一行に込められた、心の底からわきあがる想いを
 解き放つように歌い上げた、渾身の一曲でした。
 
 4曲目 必ずまた会える
 しみじみとした曲ではありますが、この曲に込められた詩は、
 本当にじわりと伝わってくる曲です。
 じっくりと堪能したい一曲に仕上がっていました。
 
 新幹線がとまって、おうちにかえれない方。
 雨に濡れて冷えた体で、それでも聞いくださっている観客に対して、
 空調があたる所はすごく寒いので、あったかい所を
 探してみてください。と気を配るその姿勢。
 相手を思いやるその心が、すばらしい歌を作り上げているのでしょう。
 
 別れの曲はさむくなるので、、とここであったかいラブソングへ
 
 5曲目 幸せに・・・なろうね
 出だしからの歌はなかなか珍しい入り方。
 メッセージ色の強くやわらかなこの曲にこめられた想いは、
 みんなの心にあったかく残ったことでしょう。
 
 6曲目 決意
 もう出だしのピアノからなかせますよね。
 ほんと、曲に表情があって。感動です。
 
 卒業して、もう大学生じゃなくなる。
 明日から社会人になる、という気持ちを全部込めた曲というだけあって、
 
 明日から僕は『0』になる…
 という決意は、この東京駅でスタートをする社会人にむけての、
 また自分の人生にけじめをつけて、また0からスタートを始める気持ち
 『決意』を込めた曲は、まさに新たなる旅立ちにふさわしい1曲に
 仕上がっていました。
 
 今回、このライブを拝見させて思ったこと、それは、
 今まではピアノは主張せず 歌を前に出していたイメージから、
 一新して、ピアノ、伴奏にも磨きを掛けて 一層音楽性が増した、
 ということと、またピアノが時にアレンジし表現し主張し始めたこと。
 今までとは、向かうベクトルは同じでも、それにもう1次元加わって、
 さらに音楽性がUPしている、と思いました。
 成長はその過程を一歩一歩大事に踏みしめたMAYUKOさんが
 築いていった証であると思います。
 
 今日は台風の影響で人足が気になるかと思いきや、
 振り返ってみれば座席は満席、またそれと同じぐらいの
 立ち見の観客の数で、この空間をMAYUKOワールドへいざなうことが
 できました。
 
 これからもライブのたびに成長し続けていくことを楽しみに、
 またその果てに全国ライブを夢見て頑張っていって欲しいと思います。
 
 (text by かいとん)