2006.10.22 恵比寿天窓.switch  
ワンマンライブ「Key of live~2年目の蒼空~」

10月22日(日)恵比寿天窓.switch
「Key of live~2年目の蒼空~」(夜の部)

僕自身かなり久しぶりのライブであり、初めて行くハコ(ライブハウス)でもあり
楽しみに会場へ足を運ぶと入口には様々な方より贈られたとても綺麗な花が飾られていました。
早速ホールへ降りていくと、ざっと見でも80人は居ただろうか、
昼と夜のワンマンライヴでこれだけ人が集まるのはさすがといった所です。

1曲目『Key』で始まったのですが、このアルバムを製作、発売に至るまでの長い道のり、
本人の想いがストレートに飛んできます。
「Key of life 思い返せば、間違いだらけの道のり 
それでも戻りたいなんて決して決して思わない」
本当に長い間いろんな葛藤、苦労を乗り越えてここまで来たんだな、
と思いながらオープニングで熱くなってしまいました。

続いて2曲目はデビューシングル『みちしるべ』。
「蒼空」というワードが何曲か出てきますが、この曲もそのうちの1つ。
「Looking for the truth あれからボクは 蒼空をさがしていた」
蒼空がきっと、何かあった時の彼女にとっての「みちしるべ」だったのかな。
MAYUKO@ゆうまおらしい、温かいメッセージの1曲です。

♪3『コンパス~笑顔の行方~』
♪4『君のもとへ』
バイオリンが加わってから初めて見たのですが、バイオリンが入ったことで
低音から高音までの幅広い旋律をサポートすることができ、曲全体にアンサンブル感が
よく出ています。

♪5『蒼空』(ソロ弾き語り)
♪6『聞こえるよ』(ソロ弾き語り)
♪7『あかつきの笑顔(新曲)』(ソロ弾き語り)
サポートメンバーは一旦外れ、弾き語りのコーナーへ。
ソロ弾き語りのスタイルはMAYUKO@ゆうまお本来のスタイルでもあり、
編曲されて収録されている曲とはまた違った独特の世界観を出している。
7曲目の新曲のAメロがかなり良かったです。
CMに使えそうな短い中にも印象的な旋律。

サポートメンバーを加え、MAYUKO@ゆうまおは一度外へ。
SE(効果音)をBGMにバンドセッションが始まる。
再びMAYUKO@ゆうまお登場!!白黒の衣装から真っ赤な衣装へチェンジ!
盛り上がる中、♪7『TAKE OUT!!』へ。
今まで彼女の曲を聞いてきた人にとっては、イメージが一転させられたでしょう、
かなりノリノリの曲です。客席を半分に分け、「TAKE OUT!!」の部分を
みんなで輪唱しました。バンドセッションの間の衣装替え、オーディエンスと一体と
なった輪唱など、ライヴならではの良い間の取り方でしたね。

♪8『ソングライダー』
♪9『マグカップ』
MAYUKO@ゆうまおの特徴の1つ、「あなた」つまり2人称に
語りかけるようなイメージの構成が多いのですが、
同じ「あなた」でも曲によって主人公のイメージは全然違うもの。
曲を聴きながら歌詞を読んで、どんなイメージの「あなた」なのかを
想像するのも曲の楽しみ方の1つです。

♪10『うん』
「TAKE OUT!!」に同じ、ライヴならではの演奏でした。
ピアノの代わりにおもちゃのような小さい鐘の音色の出るものや
トライアングル、パーカッションの代用に酸素供給スプレーの
「シュッ」という音を入れたり、「音の出るものはすべて楽器」という発想、
音楽の原点とでも言おうか、とても「遊び心」のある1曲でした。

♪11『思い出が欲しかった』
♪12『キミのためにできること』
立って歌う彼女の姿を初めて見ました。センターでマイクを持って歌う姿が印象的でした。
どんな気分だったのでしょうか??
12曲目は2番の歌詞の「例えば世界が 背中を向けても大丈夫 味方だよきっと」
の「きっと」という確約できない曖昧な表現が後半大サビの
「キミのためにボクは生きる たった今そう決めたんだ」という決意の強さを
より大きく見せる。こういう細かい表現が好きです。

♪13『鍵盤より愛をこめて』
みなさんもお気づきの方も多いでしょうが、ファーストアルバム『Key』の1曲目と
最後のこの曲の終わり方が歌詞もメロディーも同じという構成です。
「Key of life」、その言葉はまさに彼女の人生そのものを表し、
またここから「Key of life」は始まります。

~アンコール~
夜の部にしか出演しないというスペシャルゲスト「Suara」さんが登場!!
現在TBSにて放送中『あさっての方向』オープニングテーマソングを歌われており
そのOPテーマソング『光の季節』をゆうまおのピアノに乗せ披露。
エンディングテーマソングを歌うゆうまおとの夢のコラボレーションが実現。
続いてEDテーマソングを歌い、ラストはやはりこの1曲『Key』。

およそ2時間全16曲を歌いきりました。
今回のライヴは7月に発売されたファーストアルバム『Key』の曲順に
演奏はバンド形態、ソロ弾き語りと楽しい時間を過ごした。
今日初めて来た方でも、アルバム収録曲なだけにとても馴染みやすく、
一緒にライブに参加する感覚を味わえたのではないでしょうか。
CDを聞いているのとはまた違った楽しみ方が「ライヴ」ではできます。

「つらくて下を向いて歩いている時ほど、前を向いて歩くという
当たり前なことがどれだけ大変か」とMCで話していましたが
僕自身、しばらく前に当たり前な事ができなくなり、そんな時僕に届いたのが
ファーストアルバム「Key」でした。
2年目の蒼空はきっと、1年目の蒼空と変わってない。景色は違っていても
きっと下を向いている時にほど、蒼空は上を向けと教えてくれている。
そうやって何度も立ち止まっては歩き出し、ここまでやって来れたのだから、きっと大丈夫。
1年後の蒼空はどんな景色に広がっているのかな、また僕にも見せてください。

いつも素晴らしい音楽をありがとう。心から感謝しています。
(text by かっC♪)